1万時間の法則とは

特定の分野でトップクラスになるには1万時間の練習が必要

というものです。

 

ひとつ事例として、

JALのベテラン機長(後進の指導を行えるレベル)の談話を読んだことがありますが

勤続25年で総操縦時間8800時間とありました。

1万時間というのは

多くの人命を預かる機長を指導する立場さえ担保するくらいの経験と言えます。

 

実感がわかないので

学業を例にイメージしてみましょう。

中学3年間の学習はトータル何時間でしょうか。

仮に1日8時間 週40時間 休暇を除外して実質1年10か月

とすると

160時間/月 × 30か月/3年 で4800時間 です。

 

つまり1万時間とは

フルタイムで専念して6年かかる計算になります。

ローマは1日にして成らず ですね。

 

本業としてフルタイム6年はふつうの事です。

副業として空いた時間にやるなら10数年です。

1-2年なら大多数の人が、がんばれますが

それ以上がんばるにはやはり「好きな事」というのが重要だと思います。

また時間だけではなく、密度や集中力も必要です。

穴の開いたバケツに水を入れるような時間を積み上げても次元は上がりません。

また、トップをめざす訳でなければ1万時間は必要ないでしょう。

 

私事で恐縮ですが、わたしは本業以外に、外国為替(FX)を無理のない程度に

10数年継続してきました。

1万時間は越えています。

為替が好きなので努力してきた とは全く思いません。

結果として、毎年利益が得られています。

ポジションを持つのに怖いという感覚もありません。

それはたくさんの場数をふんでアゲンストになったらどうしたらいいか

いろんな手法を身につけてきたからです。

プロセスを楽しめる

最初は小さな勝利が散在している

やがて勝ちパターンが定着し

どの段階でも勝利できるようになる。

 

長距離走ですから

長い旅の途中ではいろんな悩みが出てきます。

心技体にわたって相談できるメンターを持つことも重要です。

 

何年後かになりたい自分をイメージして

 

1万時間レベルを2つやりたいのか

1万時間レベル1つ と 千時間レベル10個

あるいは

千時間レベルを20個なのか。

一方、

考えるのはめんどうだから成り行きに任せるという人もいるでしょう。

 

もう一つは―

タイガーウッズをゴルフプレーヤーにした父親

自分の娘を女優にすることに人生をかける母親 など

家族の結束が固い場合は

子供に1万時間を託して自分は監督になるという事例もあります。

 

いろんな選択肢がありそうですね。