「男の隠れ家」というのは人気のあるキーワードです。

そういう名前の雑誌もあります。

「女の隠れ家」というのもあっていいと思いますが。

女性は「隠れ家」より「お城」が必要なのかもしれません。

 

隠れ家の条件

迷宮性 と 狭さ がイメージされます。

 

「迷宮」その性質とは―

アクセスしにくい

日本の城下町は、あえて通り抜けにくく見通しが悪く

迷路のように設計されています。

外敵の容易な侵入を防ぐためでした。

迷宮性とは外部からアクセスしにくい

隠れ家ですから当然必要な条件と言えます。

 

ディープ

また、迷宮にはディープさがあります。

刑事事件で迷宮入りというのは背景が複雑で原因究明ができないケースのこと。

 

数学では一次関数 二次関数 サイン・コサインと

迷路的図形を表現しようとすると深い思考回路が要求されてきます。

生命の元であるDNAも二重らせんという迷路的構造でした。

 

創造力をかきたてる

ドンキホーテという店は迷路のワクワク感を醸し出す

ユニークなお店作りをしています。

単純明快さと無秩序の間に迷宮があります。

それを解きほぐすプロセスにはクリエイティブさが要求されます。

「狭さ」その意味とは―

狭いのが快適 というのは日本人は茶室などの伝統があり

感じやすいと思います。

片づけるのも、掃除するのも楽、エアコン代もかからないという

メンテナンス面の有用性もあります。

また、狭い空間を広くみせる工夫の余地を楽しむこともできます。

採光の仕方 ロフトの活用 家具の選択と配置 色使いの工夫

いろいろ工夫できます。

 

逆に広い空間を狭く見せるのは

物を置くしかない?

あまり楽しくないですね。

 

ほどよい狭さ そして 落ち着いた照明も効果的です。 

明るさはよく見て分析する方向性

ほの暗さは憩いの心身を導きます。

 

外部からアクセスしにくく

ディープで

経済的で

クリエイティブな空間

それが隠れ家でしょうか。

大自然の脅威をコントロールするすべを知らなかった遠い祖先たち

身を守るシェルターとしての住まい

それが「隠れ家」に心惹かれるルーツかもしれません。

 

昔話でも

おじいさんは山へ柴刈りに

おばあさんは川へ洗濯に

とあります。

個人的な意見ですが―

男性はこみいったせまい所へ

女性は明るく広い所へ

向かいやすいのかもしれません。