こどもを持つ親なら誰しもその成長の早さに驚かされることがあります。

アメリカの映画をみていると、you have grown up at one night ! 

という表現がでてきます。(あなた、一晩でこんなに大きくなったのね。)

小学1年生から中学3年生までの身長の平均成長率を計算してみると約5%という数字が出ます。

 

かつて高度経済成長時代、日本のGDPの伸び率は10%を越えていました―――。

これがどんなにすごい事だったか、というのがこどもの身長の伸びと比較してみると

実感されます。

 

その後1次、2次の石油ショックを経て、成長率が4%くらいの時点でバブルが発生し、そして崩壊しました。

その後は2%、1%と低下しつつ今日に到っています。

振り返ってみると10%でこけるより4%でこけた事で、まだ傷が浅かったと言えるかもしれません。

また、日本のバブルが崩壊した当時、新興国がぐんぐん成長している時期でした。

これに便乗することにより底なしに転落していくことが避けられたと言われています。

 

今後、地球上のどこに成長エンジンがあるのでしょうか。アフリカか、宇宙か、

国債を発行して未来から収奪するのか。

バンド・エイド・ポリシー継続なら低金利、低成長、低インフレ―の長期停滞を予測すべきでしょう。

 

わたしも個人事業を営んでいますが、利益成長率のベンチマークを米国の経済成長率に置いています。

最近では年1~2%あたりでしょうか。

中国の成長率では高すぎるし、日本の成長率は低すぎます。

一般的に成長率がマイナス5%超えて停滞してくると政権が持たないと言われていますが、個人事業なので、米国に

勝ったり負けたりをキープしていれば、スタートアップして間もない時期以外は十分だと思います。

 

体感的に言えば、毎日が盆か正月か、みたいな日々が継続する状態が成長率10%以上の世界でしょう。

でも、騒々しくてあまりいいとは思えません。デフレ時代の今こそ、原理、真理の

追究、にじっくりと取り組めるのではないかと思います。

インフレ時代には慌ただしくて封印されていた「宝」を

探求していきたいと思います。