小説やドラマの舞台を訪ねる楽しみがよく語られます。
現場を訪ねるのはわくわくします。
歌の歌詞にもまれに現場願望を喚起するフレーズがあります。
わたしは地方在住なので東京へは年に1-2回行く程度です。
学生時代を過ごしたので、他の大都市より知り尽くしている
場所、思い入れのある場所も少なくありません。
少し古いですが、鉄道唱歌にこんなフレーズがあります。
「愛宕の山に入り残る月を旅路の友として」
新橋駅―品川間の車窓風景をうたったものですから
新橋を出発した車窓から愛宕山が見えた ということですね。
現在はご存知のように全く見えません。
新橋―愛宕山 はどれくらいの距離感だったのだろう と思っていました。
そして探索する機会が得られました。
仕事関係のセミナーで上京した折です。
朝早く新橋駅を徒歩でスタートしました。
れんが通りを過ぎ、慈恵医大の横を通り国道を渡ると
あっけなく愛宕山に着きました。
江戸時代は高層ビルもなく
愛宕山は「江戸時代の東京タワー」みたいなものだったのでしょうか。
江戸名所図絵にものっているので信仰と行楽の場所だったようです。
急な坂を上がったところ、山頂にきれいな池がありました。
都会の真ん中の山頂にきれいな泉 というのはサプライズでした。
新橋駅方面はビルが林立して当時の風景は想像だにできません。
愛宕山の山頂にも「陸蒸気」を一目みようと人だかりになっていたんだろうな
と往時の風景に思いをはせました。―
江戸時代から現代にリマインドしてセミナー会場へ向かいました。
東京の地名では「台地のへり」を「山」と称しているようです。
飛鳥山(北区)
道灌山(荒川区)
神田山 紅葉山(千代田区)
愛宕山(港区)
八つ山―別称御殿山(品川区)
今度東京へ行く機会があれば別の「山」を探索してみたいと思います。
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