わたしたちが普段使っているパソコンは原理的にはノイマン型コンピューター(N)と呼ばれている。これに対して量子コンピューター(クオンタム Q)というのが想定されているが、実用化はまだまだ先(だろうと言われてきた。ところが、技術革新が予想以上に進捗して商業開発が視野に入ってきたという。
Nは0と1のロジックを時間とともに逐次的に処理していく。一方Qはまったく違う情報処理体系で処理していく。わたしの頭ではついていけないが次のように理解されている。あらゆる可能性を秘めて重ね合わされている量子状態の雲がある。そして遠く離れた素粒子が、あたかもテレパシーで申し合わせたかのように瞬時に状態を変える「量子もつれ」と いう現象を起こす。量子コンピューターは量子状態のあらゆる可能性を雲のままいっぺんに計算するからものすごく性能が高い。時間とか空間はあまり関係がない。
人間の体験で言えば、直感、ひらめきなどがわかりやすいだろう。例えば、モーツャルトは1曲分が瞬時に出てきて、それを少しずつほぐしながら作曲していったらしい。
人間のからだのどこかに量子コンピューターがあるのではないか、という説がある。AIが進化して人間はそのしもべになってしまう、というシンギュラリティー説よりはよほど夢があると思う。
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